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Travel News

モアイの島が、二週間の祭りになる

2027年1月30日(土)から2月12日(金)まで、チリ領イースター島(ラパ・ヌイ)で第59回タパティ・ラパ・ヌイが開かれます。人口およそ5,000人の島が二週間、島じゅうの家族を巻き込む競技と歌と踊りの祭りになります。二つの家族連合がそれぞれ女王候補を立て、バナナの幹の橇で丘を滑り降りるハカ・ペイから、土の顔料で体に紋様を描くタコナ、夜ごとの舞台での歌と踊りまで、数十の種目で得点を競い、最終夜に得点の多かった候補が女王として戴冠します。

本稿は、祭りで何が起きるか、主な種目とその会場、日程の骨格、日本発ツアーと個人手配の現況、そして計画の注意をまとめました。2027年の公式プログラムは本稿時点で未発表です。年ごとに変わる部分には、2026年の実例に日付を添えて書いています。

何が起きるか — 家族の祭り、女王を決める二週間

草に覆われた急な斜面を、バナナの幹を束ねた橇に仰向けに乗った二人の男性が滑り降りている。斜面の上には見物客が並んで写真を撮っている
ハカ・ペイ。バナナの幹を束ねた橇に仰向けで乗り、マウンガ・プイの斜面を滑り降りる(2010年1月)·Vanessa.blasco / Wikimedia Commons·CC BY-SA 3.0

タパティは「週」を意味する言葉です。1960年代の終わり、島の人々が自分たちの文化を取り戻すために始めた「ラパ・ヌイ週間」が原型で、当初は島民のための一週間の催しでした。いまは2月初旬を中心とする二週間に広がり、2027年で59回目を数えます。主催はラパ・ヌイ市で、家族と近隣の集まりが何か月も前から練習を重ねる、島の内側の祭りです。観光客に向けた見せ物ではなく、その年の文化の力試しを、訪れた人も一緒に見守る形になっています。

仕組みは明快です。二人の女王候補(アリキ・バヒネ)が、それぞれ家族と友人、そして訪問者までを含む連合を率い、文化・スポーツ・芸術の種目で得点を競います。2026年は40を超える種目がありました。2027年の候補は、2026年4月24日と25日の予備選考を経て、Haukena Mella Tuki と Mihiꞌua Pakomio Rapu の二人に決まっています。最終夜、得点の多かった候補がハンガ・バレバレの主舞台で戴冠し、続いてアフ・タハイで先祖に捧げる儀式が行われます。

祭りの舞台は島全体です。ハンガ・ロアの海辺に設けられる野外舞台ハンガ・バレバレが主会場で、毎晩、踊りと歌の競技が続きます。昼は内陸の丘、火口湖、海辺、町の通りへと会場が移り、島の暮らしの技そのものが種目になります。

主な種目と会場 — 丘を滑り、火口湖を渡り、体に描く

白い壁の前で、白と赤茶の顔料で全身に紋様を描いた男性たちが行列の支度をしている。ひとりが筆で仲間の背中に模様を描いている
ファランドゥラの支度。土の顔料で体に紋様を描く(2015年2月)·Gregory Boissy / Wikimedia Commons·CC BY 2.0

日程の骨格 — 2026年の実例から

公式プログラムは例年、開幕のおよそ3か月前に公表されます。2027年分は本稿時点で未発表で、10月末から11月にかけて、ラパ・ヌイ市と祭りの公式アカウント(Instagram・Facebook)に出る見込みです。

2026年(2月3日から14日)の流れは次のとおりでした。開会式は2月3日の22時にハンガ・バレバレで、タウア・ラパ・ヌイは翌2月4日の10時。閉幕前日の2月13日の16時にファランドゥラ、最終日の2月14日の21時にハンガ・バレバレで戴冠式です。毎晩21時前後から野外舞台で踊りと歌の競技が続き、昼は島の各所で競技が行われます。2027年もこの骨格は変わらない見込みで、開幕は土曜の1月30日、戴冠は金曜の2月12日の夜となります。ハカ・ペイやタウアのように一日限りの競技は、その年のプログラムで日が決まります。

2026年は、舞台と競技の様子がラパ・ヌイ市と祭りの公式Instagramで生中継されました。島へ行く前に、祭りの空気を知る入口になります。

日本発ツアーと手配の現況 — 専門ツアーはなく、祭りに重なる行程を探す

本稿時点で、タパティの見学を掲げた日本発の専門ツアーは、主要各社のサイトで確認できませんでした。イースター島を訪れる添乗員同行ツアーは各社にありますが、出発日は祭りの期間から外れているものが大半です。ユーラシア旅行社のチャーター便利用8日間は2027年3月8日出発、西遊旅行の9日間は5月19日出発で、いずれも祭りのあとです。

唯一、祭りの期間に島に滞在する行程を持つのが、阪急交通社の18日間(2027年1月30日出発・関空発・添乗員同行)です。オルロのカーニバル、アタカマ砂漠、ウユニ塩湖を巡ったあと、2月8日から10日までイースター島に3連泊し、11日の昼に島を発ちます。祭りの見学は行程に含まれておらず、島にいる3晩が祭りの後半に重なる、という位置づけです。本稿時点で残席があります。JTB旅物語のイースター島9日間(成田発・添乗員同行)は2026年11月から2027年3月まで出発日を設定していますが、祭りの期間に重なる出発日と空席は確認できていません。各社の顔ぶれと価格帯の傾向はイースター島のツアー比較にまとめています。

個人手配なら、航空券と宿を自分で押さえ、島内は現地発の日帰りツアーやレンタカーで動くのが基本です。島への足はサンティアゴからLATAM航空の国内線で、1日1〜2便、およそ5時間半です。祭りの期間は島の航空券も宿も需要が非常に高く、価格も上がります。開幕まで4か月あまりの本稿時点でも、早いに越したことはありません。島の成り立ちと行き方は個別ガイドにまとめています。

手続きも先に済ませてください。入島にはオンラインの事前登録(FUI)が義務で、往復航空券と宿泊先が確定していることが条件です。登録は入島の20日前から受け付けます。主要な遺跡はラパ・ヌイ国立公園にあり、入園券は公式サイトで事前に購入します。最初の入場から10日間有効で、ラノ・ララクとオロンゴは1回のみ入場できます。日本国籍なら、観光目的の短期滞在にチリの査証は不要です。

阪急交通社

  • 【青木みのり同行/24名様限定】7つの秘境体験と絶景を巡る オルロカーニバル・アタカマ砂漠・ウユニ塩湖・イースター島18日間 2,540,000円1/30発・関空発・添乗員同行・イースター島3連泊(2/8〜10泊)が祭り後半と重なる・祭り見学は行程外 商品情報を見る
  • エチオピア航空ビジネスクラス利用(成田⇔サンパウロ間)オルロカーニバル・アタカマ砂漠・ウユニ塩湖・イースター島18日間 3,040,000円1/30発・関空発・添乗員同行・上記のビジネスクラス版・リクエスト受付 商品情報を見る

掲載商品は2026年9月21日時点の各社サイト掲載分です。価格・空席・出発日は各社サイトで確認してください。

渡航を考えている方へ — 計画の注意

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